新しいハウスクリーニング会社の多くは、近くの会社がいくら取っているかを見て料金を決めます。それでわかるのは、お客様が受け入れそうな金額です。自社が利益を出せるかどうかはわかりません。同じ料金でも、清掃スタッフの移動が長い、消耗品が高い、作業に時間がかかるといった理由で、訪問のたびに赤字になっている会社もありえます。
このガイドでは、その方法を説明します。1時間あたりの本当のコストを出し、間接費と利益率を加え、それをお客様に見せる時間制、定額制、平方フィート制の料金に落とし込みます。以下の金額はすべて計算を示すための例で、相場ではありません。自社の賃金、保険の見積もり、作業時間を使ってください。
1行でわかる計算式
料金 =(人件費 + 消耗品 + 移動 + 間接費の割り当て)÷(1 − 目標利益率)
あとは、これらの数字を正直に出すだけです。「Example Clean Co.」という架空の会社で、ひとつずつ見ていきましょう。
ステップ1:作業時間1時間あたりの本当のコスト
清掃スタッフの手取りではなく、清掃1時間に自社がいくら払っているかから始めます。従業員がいるなら、給与関連の費用を加えます。給与税の雇用主負担分、労災保険、有給休暇、福利厚生です。州ごとの割合は、給与計算の委託先か会計士が教えてくれます。
| 項目(例の数字) | 作業時間1時間あたり |
|---|---|
| 清掃スタッフの給与 | US$20.00 |
| 給与関連の費用(例として給与の12%) | US$2.40 |
| 1時間あたりの人件費 | US$22.40 |
自分で清掃している場合も、自分の1時間に賃金をつけましょう。そうしないと、人を雇えない料金を設定することになり、ビジネスが自分ひとりの規模から抜け出せません。
ステップ2:請求できる1時間あたりの間接費
間接費とは、今日清掃してもしなくても払うものすべてです。保険、電話、ソフトウェア、マーケティング、車両の費用、会計、機材の買い替え。1か月分を合計し、対応できる時間ではなく、実際に請求している時間で割ります。
| 毎月の間接費(例の数字) | 金額 |
|---|---|
| 保険 | US$250 |
| 車両と燃料 | US$900 |
| 電話、ソフトウェア、ウェブサイト | US$150 |
| マーケティング | US$500 |
| 機材の買い替えと会計 | US$200 |
| 見積もり、スケジュール管理、事務にかけるオーナーの時間(同じ時給US$22.40で45時間) | US$1,008 |
| 毎月の間接費の合計 | US$3,008 |
Example Clean Co.がチーム全体で月400時間の清掃を請求しているとします。請求できる1時間あたりの間接費はUS$3,008 ÷ 400 = US$7.52です。これを人件費に加えると、US$22.40 + US$7.52 = 作業時間1時間あたりの総コストUS$29.92になります。
これが請求できる時間にどれほど左右されるかに注目してください。請求できる時間が200時間なら、同じ間接費で1時間あたりUS$15.04が加わります。だからこそ、お客様の少ない新しい会社は、軌道に乗った会社より本当のコストが高く、スケジュールを埋めることが料金と同じくらい大切なのです。
ステップ3:作業時間を計る
どれくらい時間がかかるかを知らずに、仕事の料金は決められません。実際の清掃の時間を家の種類ごとに計り、計り続けましょう。現場にいた時間だけでなく、作業時間の合計(2人で2時間なら4人時)を記録します。
- 料金を確定する前に、対応する家の種類ごとに少なくとも3回の清掃を計る。
- 初回の清掃と定期の清掃を分ける。しばらくプロの清掃が入っていない家の初回は、ずっと長くかかることがよくあります。
- 時間がかかった原因を書き留める:ペット、散らかり、階段、駐車、浴室の多さ。
- 数か月ごとに時間を見直す。家やお客様が変われば、作業時間も変わっていきます。
ステップ4:消耗品と移動を加える
1か月分の消耗品を記録し、訪問の回数で割ります。移動も作業時間です。清掃スタッフが現場まで30分運転するなら、その30分の分も払っています。すべての料金に織り込むか、中心の対応エリアの外の家には出張料を設定しましょう。
ステップ5:利益率を選び、利益率と上乗せ率を区別する
利益率とは、すべてのコストを払ったあとに手元に残る料金の割合です。暇な週、ミス、成長、そして自社の利益をまかないます。目標は、自社の目的にもとづいて会計士と決めましょう。下の例では、計算を示すために25%を使います。
利益率と上乗せ率は同じではなく、取り違えると知らないうちにお金を失います。
- 上乗せ率(マークアップ):コストに割合を上乗せします。コストUS$100に25%を上乗せすると、料金はUS$125です。
- 利益率:料金のうち手元に残る割合です。料金の25%を残すには、コストを0.75で割ります。US$100 ÷ 0.75 = US$133.33。
25%を残すつもりで25%を上乗せすると、実際に残るのは20%(US$125のうちUS$25)です。
計算例:寝室3つの家の定期清掃
Example Clean Co.は、寝室3つ、浴室2つの家の隔週の清掃を計って、3人時でした。消耗品は1回平均US$6、移動は30分です。数字はすべて例です。
| コストの項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 清掃の人件費と間接費 | 3時間 × US$29.92 | US$89.76 |
| 移動 | 0.5時間 × US$29.92 | US$14.96 |
| 消耗品 | 1回あたり | US$6.00 |
| 1回あたりの総コスト | US$110.72 | |
| 利益率25%での料金 | US$110.72 ÷ 0.75 | US$147.63 |
| 端数を丸めた料金 | US$150 |
ここで、US$150を地元のほかの会社の料金と比べます。大きく上回っているなら、料金を下げる前にコストを見直しましょう(移動が長すぎないか?作業に必要以上の時間がかかっていないか?)。大きく下回っているなら、取れるはずのお金を取り逃しているか、時間の見積もりが楽観的すぎるのかもしれません。
時間制、定額制、それとも平方フィート制?
| モデル | しくみ | 向いているもの | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 時間制 | 清掃スタッフ1人1時間あたりの料金。最低訪問料金を設けることも | 大掃除や、先に見られない仕事。作業時間をまだ把握しきれていない新しい会社 | お客様が請求額を予想できず、作業の速いスタッフほど売上が減る |
| 定額制 | 家の広さと作業内容にもとづく、1回ごとのひとつの料金 | 住宅の定期清掃。お客様は料金がわかっていることを好む | 時間の見積もりがずれていると安すぎる料金に。作業範囲が広がりがち(「ついでに…も」) |
| 平方フィート制 | 清掃できる面積に単価を掛けたもの | 業務用、退去時清掃、工事後の清掃 | 平方フィートでは大変な部分が見えない:浴室、台所、散らかり |
| 部屋ごと | 寝室と浴室ごとの料金に、オプションを加えたもの | シンプルなオンライン見積もり | 広い部屋や変わった部屋 |
よくあるやり方は、定期の家には計った時間から出した定額制の料金を使い、1回限りの大掃除は時間制にして、書面で価格帯の見積もり(「4〜6時間、1時間あたりUS$X」)を出すことです。
初回の清掃、オプション、定期の割引
- 初回の清掃は別に料金をつける:初回のほうが時間がかかるなら、その時間分を請求しましょう。長引く初回を安く引き受けると、自社もお客様も間違った金額を当たり前だと思うようになります。
- オプションを料金付きで一覧にする:オーブンの中、冷蔵庫の中、室内の窓、収納、洗濯。それぞれの時間を計り、同じ計算式で料金をつけます。
- 定期の割引に見合う理由を持たせる:毎週の家は毎月の家より早く清掃できることが多く、スケジュールが埋まれば1時間あたりの間接費も下がります。頻度の高い訪問への割引は理にかないますが、新しい料金は当て推量ではなく計算式で出しましょう。
- 最低料金を決める:小さな仕事にも、大きな仕事と同じ移動と準備の時間がかかります。最低訪問料金が自社を守ります。
料金を守れる見積もりの出し方
- 毎回同じ質問をする:寝室、浴室、おおよその平方フィート、ペット、前回プロに頼んだ清掃、飛ばす部屋。
- 変わったことがあれば、SMSで写真を頼む。オーブンの写真が1枚あれば、「オーブンの中」の問題は伺う前に片付きます。
- 見積もりに作業範囲を書く:含まれるもの、追加料金がかかるもの、家が説明と違えば初回の訪問で見積もりをやり直すことがあること。
- 見積もりに有効期限をつけ、新しいお客様の料金をもめずに更新できるようにする。
既存のお客様の料金を上げる
コストは上がるので、料金も上がります。年に一度は計算式をやり直し、新しい料金が適用される前に書面でお客様に知らせ、理由を一文で伝えましょう。短いSMSで十分です。
「Danaさん、Example Clean Co.からのお知らせです。3月の最初の訪問から、隔週の清掃の料金がUS$150からUS$160になります。チームの給与と消耗品の費用の上昇に対応するためです。いつもご自宅にお招きいただきありがとうございます。ご質問があればご返信ください。」
Chargezenができること
よい料金設定はよい聞き取りから始まり、よい聞き取りは電話に出ることから始まります。はっきりさせておくと、Chargezenは予約を入れること、作業スタッフの手配、見積書の作成、請求書の送付はしません。それにはスケジュール管理や請求のツールを使い続けてください。Chargezenは、そもそもお客様が自社にたどり着けるようにする、電話、SMS、AIの層です。
- 見積もりの依頼に応答:Conciergeはビジネス番号への電話にAI電話受付として応答し、与えた聞き取りの質問(寝室、浴室、ペット、前回の清掃)をして、詳細をお客様の会話に残します。
- SMSで写真:お客様はビジネス番号に写真をSMSで送れ、写真はチームの受信トレイの会話に、ほかの履歴と並んで表示されます。
- 料金変更のお知らせもビジネス番号から:新しい料金のお知らせは、自分の携帯ではなくビジネス番号からSMSで送りましょう。ビジネス番号をご覧ください。
Concierge Starterは月額US$20で、20,000クレジットが含まれます。Proは月額US$199(年払いなら年額US$1,990)で、199,000クレジットが含まれます。通話とSMSの料金は使った分だけ請求されます。チームの受信トレイを含むSmartyTapは、月額US$20からです。料金プランをご覧ください。
関連する用語:商品の利益率、売上原価(COGS)、MMS。関連ガイド:ハウスクリーニング事業の始め方、ハウスクリーニングのお客様の増やし方、HVACの見積書テンプレート(機器の工事に使う、同じコストと利益率の方法)。電話回線については、ハウスクリーニング会社のためのConciergeをご覧ください。
よくある質問
時間制と定額制のどちらで料金を取るべきですか?
どちらも同じ1時間あたりのコストの計算から出てきます。定額制は、かかる時間がわかったあとの定期の家に向いています。時間制は、大掃除や前もって見られない仕事に向いています。
ハウスクリーニング会社のよい利益率はどれくらいですか?
正解の数字はひとつではありません。コスト、成長の計画、市場によって変わります。会計士と目標を決め、毎月の実際の利益率をそれと照らし合わせましょう。
見ていない家の料金はどう決めますか?
決まった聞き取りの質問をし、SMSで写真を頼み、初回の清掃は価格帯か時間制の見積もりで伝え、一度清掃してから定期の定額料金を決めましょう。
安い競合に料金を合わせるべきですか?
コストが許す場合だけです。まず計算式を使いましょう。相手の料金が自社のコストを下回るなら、合わせることはお金を払って清掃することを意味します。




