Shopifyのメールマーケティング完全ガイド(2026年版)

Claire Mitchell

ライフサイクルマーケティングリード、Chargezen

2026年10月19日 · 7分で読めます

Shopifyのメールマーケティングとは、ストアからの連絡に同意した人へキャンペーンと自動のフローを送り、Shopifyのデータをもとに誰に何を送るかを決める施策です。まず送信ドメインを認証し、きちんと受信同意を得てリストを増やし、ウェルカムフローとチェックアウト離脱フローを有効にしてから、キャンペーンを追加します。

メールは今も、Shopifyストアが完全に自分のものにできるチャネルです。広告で得られる注目は借り物で、SNSのリーチはアルゴリズムが変わるたびに変動します。一方、メールリストに載っている人は自分からストアの連絡を希望した人で、明日また連絡するのにもほとんど費用はかかりません。うまく運用すれば、メールは1回きりの購入者をリピート顧客に変え、途中で離れたお客様を呼び戻します。

このガイドでは、やるべき順に全体を説明します。メールが受信トレイに届くように送信設定を整え、正しい方法でリストを増やし、連絡先をセグメントに分け、寝ている間も売上を生む自動のフローを有効にし、キャンペーンを計画し、各メールの売上を計測し、ストアに合うツールを選びます。

Shopifyのメールマーケティングとは?

Shopifyのメールマーケティングとは、ストアからの連絡に同意した人へメッセージを送り、Shopifyからわかること(何を買ったか、何を見たか、最後にいつ注文したか)をもとに、誰に何を送るかを決める施策です。送信には2つの種類があります。

  • フロー(自動化):登録した、チェックアウトを途中でやめた、購入した、しばらく購入していないなど、誰かの行動をきっかけに自動で送られるメッセージです。設定は一度だけで済みます。
  • キャンペーン:新商品の発売、セール、ニュースレター、再入荷など、選んだ日にグループへ1回だけ送るメッセージです。

ほとんどのストアは、キャンペーンの前にフローを動かすべきです。フローは一人ひとりの関心が最も高いタイミングで届き、週末も働き続けます。

ステップ1:メールを受信トレイに届けるには?

何かを送る前に、Gmail、Yahoo、Outlookがメールを信頼してくれる状態にします。3社とも現在、大量に送信する事業者にドメインの認証を求めています。2026年10月19日に確認した時点で、Googleのメール送信者のガイドラインは、Gmailアドレスへ1日5,000通を超えて送信する事業者に、SPF、DKIM、DMARC、ワンクリック配信停止、0.30%未満の迷惑メール報告率を求めていました。Yahooの送信者向けベストプラクティスとMicrosoftの大量送信者向けの要件も、同じ基本事項を求めています。

  • 無料のGmailやYahooのアドレスではなく、自社ドメイン(news@yourstore.com)から送信します。
  • そのドメインのSPF、DKIM、DMARCレコードを公開します。それぞれの手順はSPF、DKIM、DMARCのガイドで説明しています。
  • すべてのマーケティングメールに、目に見える配信停止リンクとワンクリック配信停止ヘッダーを入れます。
  • ドメインでの送信が初めてなら、少ない通数から始めて、数週間かけて増やします。

送信者の評価、ウォームアップ、メールが迷惑メールに入る理由については、メール到達率のガイドで詳しく説明しています。

ステップ2:きちんと受信同意を得てリストを増やすには?

連絡を希望していない人ばかりの大きなリストは、ファンだけの小さなリストよりも悪い結果を招きます。購入したリストや収集したリストは迷惑メール報告を招き、リストにいる他の人への配信にも悪影響を与えます。代わりに、自社のアクセスからリストを増やしましょう。

  • 登録する理由がはっきりしたポップアップ:初回注文の割引、先行アクセス、送料無料、ガイドなどです。訪問した瞬間ではなく、数秒後や離脱時に表示します。登録フォームとポップアップの例をご覧ください。
  • 埋め込みフォーム:ポップアップを閉じる人のために、フッターとストア紹介ページに設置します。
  • チェックアウトでの受信同意:Shopifyのチェックアウトでは、マーケティングの同意を確認できます。同意が本物になるよう、チェックボックスは初期状態でオフにしておきます。
  • 電話番号もたずねる:SMSを送るなら、SMSの受信同意は専用の文面で別のステップとしてたずねます。SMSの受信同意の例をご覧ください。

別のツールから移行しますか?既存の連絡先を同意状況とあわせて取り込み、配信停止と配信除外のアドレスも移して、すでに断った人にメールを送らないようにします。

ステップ3:最初に作るべきセグメントは?

セグメントとは、2回購入した、6か月開封していない、定期購入を利用しているなど、共通点を持つ連絡先のグループです。全員にすべてを送るより、グループごとに合ったメッセージを送るほうが効果的です。まずは次のセグメントから始めましょう。ほかの例はメールのセグメント例でご覧いただけます。

セグメント対象者送る内容
新規登録者登録済みで未購入ウェルカムフロー、人気商品、初回注文のオファー
初回購入者注文1回使い方の案内、もう一度注文する理由
リピート購入者注文2回以上先行アクセス、新商品、お礼
反応のある層最近開封またはクリックした通常のキャンペーン
離れかけの層通常の購入サイクルより長く注文がない呼び戻しのメッセージ
反応のない層何か月も開封もクリックもない最後の再アプローチ、その後は送信を停止
区切りは自社に合わせて決めてください。コーヒーストアの購入サイクルは数週間、家具ストアなら数年です。

Apple MailのMail Privacy Protectionは多くのユーザーのメールを自動で開封するため、開封率は実際の関心より高く出ます。反応があるかどうかは、クリックと注文を重視して判断しましょう。

ステップ4:特に重要なフローは?

これらのフローは、お客様が最も行動しやすいタイミングをカバーします。おおよそこの順に有効にしましょう(各フローについてはShopifyのメールとSMSのフローで説明しています)。

  • ウェルカムシリーズ:登録後の最初の1〜2週間に送る2〜4通のメールです。ストアを紹介し、登録特典のオファーがあれば届けます。ウェルカムメールシリーズの例をご覧ください。
  • チェックアウト離脱:チェックアウトを始めて途中でやめた人に、通常は数時間以内に送るリマインダーで、1〜2回のフォローアップを続けます。カゴ落ちをご覧ください。
  • 閲覧離脱:商品を見たもののカートに入れなかった人に送る、控えめなメッセージです。
  • 購入後:お礼と商品の使い方を伝え、そのあとに一緒に使える商品を提案します。
  • 離脱顧客の呼び戻し:通常より長く注文がないお客様へのメッセージです。割引に限らない、戻ってくる理由を添えられると理想的です。
  • 再入荷と誕生日:売り切れの商品が戻ったときの通知と、お客様それぞれの誕生月のメッセージです。

ステップ5:キャンペーンを計画するには?

フローが動き始めたら、キャンペーンでカレンダーを埋めていきます。ほとんどのストアは、反応のある連絡先へ週に1〜3回送っています。シンプルな計画は次のとおりです。

  • 何かを書く前に、その月の新商品の発売、再入荷、セール、祝日をカレンダーに入れます。
  • 読み手が何を得られるかがわかる件名を書きます。凝った件名は、わかりやすい件名に負けることのほうが多いものです。
  • メールごとに、メインの行動喚起はひとつにします。
  • 件名など、一度にひとつの要素を試します。リストの一部でA/Bテストを行い、成果の良かったほうを残りの人に送ります。
  • お客様に合った時間に送ります。ツールが対応していれば、お客様それぞれのタイムゾーンに合わせます。
  • 別のキャンペーンを受け取ったばかりの人は除外し、セグメントが重なっても1日に2通届かないようにします。

ステップ6:各メールの売上を計測するには?

すべてのキャンペーンとフローで、次の数字を確認します。

指標わかること
配信成功率メールが受け付けられているか。下がったら送信に問題があるサインです
クリック率行動したくなるほど興味を引くメールだったか。開封より信頼できます
受信者あたりの売上メールの売上として計測された額を受信者数で割ったもの。送信を比較するのに最も適した数字です
配信停止率送りすぎていないか、送る相手が間違っていないか
迷惑メール報告率Googleの上限0.30%を十分に下回るようにします。報告が増えると全員への配信に悪影響が出ます

Shopifyと分析ツールで注文を各メールに結び付けられるよう、すべてのリンクにUTMパラメーターを付けましょう。売上がどのように計上されるかは、売上の計測の項目をご覧ください。

ステップ7:どのメールツールを選ぶべきか?

ほとんどのShopifyストアは、いくつかのツールの中から選びます。2026年10月19日に確認した、公開されている最低価格は次のとおりです。

ツール無料プラン最安の有料プランSMS
Klaviyoプロファイル250件まで、メール500通/月EmailプランはUS$20/月から(連絡先251〜500件)SMSプランはUS$15/月から(最大1,250クレジット)
Mailchimp連絡先250件、メール500通/月Essentialsは最初の12か月間US$13/月から申請の承認後に追加できるアドオン、US$20/月から
Omnisend連絡先250件、メール500通/月StandardはUS$11.20/月から(連絡先500件)Proで利用可能、米国向けSMSは1通0.9セントから
Shopify Messagingメール10,000通/月以降はメール1,000通あたりUS$1米国向けSMSは1通1.2セント、加えてトールフリー番号1つにつきUS$2.15/月
SmartyTapなし、無料トライアルもなしStarterはUS$20/月(連絡先2,500件、メール25,000通)SMSクレジット/セグメント250を含む、1セグメントあたり2セント
2026年10月19日に次のページで確認しました:Klaviyoの料金ページ、KlaviyoのShopify App Store掲載ページ、Mailchimpのマーケティングプラン、MailchimpのSMS料金、Omnisendの料金ページ、Shopify Messagingのメール料金、Shopify MessagingのSMS料金、SmartyTapの料金。料金は連絡先の数に応じて上がります。

大事なのは価格だけではありません。ツールがShopifyのデータをセグメントで使えるか、メールとSMSでひとつの顧客レコードを共有できるか、受信同意と送信停止時間帯をどう扱うか、返信がチームの目に入る場所に届くかを確認しましょう。選択肢の詳しい比較はKlaviyoの代替ツールとMailchimpの代替ツールの記事で、費用の計算はメールとSMSマーケティングの費用の記事で説明しています。

SmartyTapでできること

SmartyTapはChargezenのメールとSMSのマーケティングで、ストアのほかの機能と同じ顧客データの上に構築されています。Shopifyと同期し、スプレッドシートから連絡先を取り込めます。キャンペーンには、成果の良いほうを選ぶA/Bテスト、Smart Sending、トラッキングリンク、選んだ送信時刻があり、受信者それぞれの現地時間に届きます。セグメントでは、注文、エンゲージメント、定期購入、ロイヤルティを使えます。ウェルカム、チェックアウト離脱、閲覧離脱、再入荷、誕生日、購入後、離脱顧客の呼び戻しのフローは自動で送信され(フローライブラリをご覧ください)、送信ドメインのチェック、ウォームアップ、ワンクリック配信停止によって、メールが迷惑メールに入るのを防ぎます。

SmartyTap Starterは月額US$20で、連絡先2,500件、メール25,000通、SMSクレジット/セグメント250です。Proは月額US$199(または年額US$1,990)で、連絡先25,000件、メール250,000通、SMSクレジット/セグメント2,500です。1クレジットで1セグメントを送信でき、料金は2セントです。新しいワークスペースで送信するには有料プランが必要で、無料トライアルはありません。SmartyTapの料金プランをご覧ください。

まずはSmartyTapのドキュメントから始めるか、メールマーケティング、メールフロー、メールキャンペーンなどの用語をご確認ください。次に読む:ウェルカムメールシリーズ、メール到達率のガイド、SMSとメールマーケティングの比較、ブラックフライデーのメールとSMSのチェックリスト。

よくある質問

Shopifyにメールマーケティング機能は標準で付いていますか?

はい。Shopify Messaging(旧Shopify Email)を使うと、Shopify管理画面からメールのキャンペーンと自動化を送信できます。2026年10月19日に確認した時点で、Shopifyのヘルプセンターには月10,000通まで無料、以降はメール1,000通あたりUS$1と記載されていました。より細かいセグメント、同じフローでのSMS、充実したレポートが必要になると、多くのストアが専用ツールに移行します。

Shopifyストアが最初に設定すべきメールフローは何ですか?

ウェルカムシリーズとチェックアウト離脱フローから始めましょう。どちらも関心が最も高いタイミングで届くからです。そのあとに、閲覧離脱、購入後シリーズ、離脱顧客の呼び戻しフローを追加します。

Shopifyストアはマーケティングメールをどのくらいの頻度で送るべきですか?

ほとんどのストアは、自動のフローに加えて、反応のある連絡先へ週に1〜3回キャンペーンを送っています。配信停止と迷惑メール報告に注目し、どちらかが増えたら頻度を下げるか、より反応のある小さなグループに絞りましょう。

Shopifyからメールを送るのにSPF、DKIM、DMARCは必要ですか?

大量に送信するなら必要です。Gmail、Yahoo、Outlookは大量送信者に認証済みの送信を求めています。送信量が少ない場合でも、3つのレコードをすべて設定しておくと受信トレイに届きやすくなります。

著者

Claire Mitchell

ライフサイクルマーケティングリード、Chargezen

Claireは、Chargezenでライフサイクルマーケティングを率い、顧客エンゲージメントと、顧客維持におけるAIの役割の高まりについて執筆しています。企業がメール、SMS、メッセージングプラットフォーム、行動データを活用し、カスタマージャーニー全体でより的確な顧客体験を届ける方法を探っています。マーケティングの自動化、インテリジェントなセグメンテーション、パーソナライズされたキャンペーン、そしてブランドがリピート購入と顧客生涯価値(LTV)を高めるための戦略を中心に取り上げています。

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